Aim to escape from the bottom life! A free and hard life SLG "Nobody - The Turnaround" trial version play report [Steam NEXT Festival]

Aim to escape from the bottom life! A free and hard life SLG "Nobody - The Turnaround" trial version play report [Steam NEXT Festival]

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(写真:Game*Spark)

目指せ底辺生活からの脱却!自由でつらすぎる生活SLG『大多数(Nobody - The Turnaround)』体験版プレイレポ【Steam NEXTフェス】

Valveは、ゲームプラットフォームSteamにて2月22日から3月1日まで「NEXTフェス」を開催中です。イベント期間中は、今後登場するゲームの体験版の配信や開発者によるライブストリーミングが楽しめます。【特集】高層ビル街の影にある、古めかしい町で必死に生きる中国社会の「多数派」に焦点を当てた作品しかし、配信される体験版が数百を超えるこのイベント、一週間という期間ではとても遊びきれるものではありません。そこで、Game*Sparkではイベントで体験版を配信中の作品から気になるものをピックアップして紹介します。今回は、U.Ground Game Studioが開発を手がける生活シミュレーション『大多数(Nobody - The Turnaround)』体験版のプレイレポートをお届けします。最もリアルなライフ・シミュレーション『大多数』とは本作の舞台となるのは現実世界によく似たパラレルワールド。勇壮にそびえ立つ高層ビル街の影にある、古めかしい町で必死に生きる人々にスポットが当たります。プレイヤーは出身・学歴・運、何もかも恵まれていない立場の社会の「多数派」となり、借金やさまざまな苦境を乗り越えていくのが目的です。今回の体験版では最初のシナリオ「Debt Trap」の一部をプレイ可能。「Debt Trap」では、ギャンブルで失敗して逃げた父親の借金を返すため、町で働こうとする長男の物語が描かれます。なお、体験版では英語と中国語のみ表示可能ですが、製品版では日本語にも対応予定です。ゲーム冒頭、バスで移動中の主人公の携帯電話に借金取りからメッセージが届きます。父親の残した膨大な借金を返すため、まずは1ヶ月間でゲーム内通貨の1万円を稼がなければならないようです。ここの会話で「誰かさんには妹がいるよなぁ?」などの脅迫を交えるあたり、非常にオーソドックスなヤミ金融感がありますね。その後は妹と電話で話しながら近況報告。ここでの選択肢により、主人公に「健康」「洞察力」などの特性が付くので慎重に会話を選びましょう。ちなみに妹は、借金取りの嫌がらせで病気になった母親の薬を取りに薬局にいるようです。この世界は地獄だ。妹との話が終わった頃にバスが目的地に到着。話しかけてきたホステル経営者の女性から1日目の宿を契約し、いよいよこの町での借金返済生活が始まります。始まる労働生活!初日からビターすぎる……。さて、初日の宿も抑えた主人公はさっそく職業紹介所へ。最初に受付で簡単なテストを受けることになります。足し算や文章問題、アルファベットをAからZまで正しい順番で書くこのテスト、どうやら過去に電子機器メーカーで実際に使用された内容とのことです。職業紹介所では、自身の能力に見合った仕事を受けることができます。しかし、主人公にはスキルもなにもないため、誰でもできる「レンガ運び」の仕事しか受けられません。レンガ運びの仕事は、制限時間内に指定された場所へブロックを運ぶ簡単なミニゲーム。最低でも3つのタスクを完了すれば賃金がもらえるほか、完成数によってボーナスがもらえます。無事に初日の仕事を完了した主人公ですが、賃金が予定よりやや少ないことに気づきます。さっそく現場責任者にその件について問いただしたところ、「リーダーは手数料を差し引くんだよ、新人」との返答。納得いかない主人公は相手に食って掛かりますが、そこで殴る蹴るの“手厚い歓迎”を受けて怪我を負ってしまいます。ここで相手に迎合できる選択肢はないので、回避できるものではないようですね。社会の洗礼を受けた主人公は、ボロボロの体を引きずって町へと戻っていきます。ここで流れてくる、なんとも切なく、それでいて力強いボーカルのBGMをバックに町を歩いていく主人公。診療所で治療を受けた後に屋台で食事を取ろうとしているところで風景が引いていき、高層ビルを見上げるアングルになったところで本作のタイトルがでかでかと表示されます。なんだこの切ないOP。こうして、あまりにも、あまりにもつらすぎる新生活の初日が過ぎていくのでした。脆すぎる主人公……生活の質を上げるのだ!2日目からはある程度自由に行動可能になりますが、スキルもなにもない主人公では新しい仕事は見つかりません。それどころか、生活を維持するだけでも精一杯の状況です。プレイヤーには体力・頭脳などの4つの基礎ステータスが存在。仕事や生活など、さまざまな場面でボーナスやペナルティ軽減を行ってくれます。基礎ステータスは町中で見つけたゲームを初プレイしたときなど、プレイヤーの体験によって少しずつ成長していきます。また、生活のクオリティを維持するステータスとして「冷静さ」「空腹」「身なり」「清潔」「満足感」の5種類が存在しています。なかでも重要なのが「冷静さ」で、この数値が0になるとゲームオーバー。「冷静さ」は空腹や病気・怪我、不安などによって上下していくため、常に自分の状態には気を配らなければなりません。また、ゲーム内で発生するイベントによって主人公のムードが変化していきます。怒りや落胆など、悪い感情が重なると「冷静さ」に大きなマイナスが発生してしまうので要注意です。ムードには3種類の方向性があり、ゲーム内アクティビティなどで改善可能です。それにしても仕事が終わったときに「他のやつは俺より稼いでるんだな……」と突然テンション下がるイベントがきつすぎる。ゲームオーバーにならないためには「いい宿を選ぶ」「毎日違うものを食べる」など、生活の質を上げることは必須。そのためには少しでも多くお金を稼がねばなりません。目指せ借金返済生活!仕事をする、それとも……本作でお金を多く稼ぐための基本的な手段は、今よりも給料の良い新しい仕事を見つけることです。しかし、新しい仕事を得るためにはさまざまな経験を積み、主人公の社会での“ランク”を上げる必要があります。主人公の初期ランク「Sorryass」では、どれだけ頑張ってもレンガ運びの仕事しかできないのです。「Sorryass」から「NoBody」へランクを上げるためには、主人公が「3日間の仕事経験を積む」「200円を所有する」ことが条件。「NoBody」になればチラシ配りやガードマンなどの新しい仕事を選べるようになります。しかし条件である「200円を所有する」が、ゲームに慣れないうちは一筋縄ではいきません。まず1日にレンガ運びで稼げるのは、せいぜい100円から130円程度。その中から食事や宿代を捻出してテンションを維持しなければなりません。しかも、2日目からは1日の終りに借金取りに利息を払う必要があるので、気がつけば手元にお金など数十円しか残っていないことなど当たり前です。なお、新しい仕事を請けるためには、スキルツリーで資格をアンロックする必要があります。スキルポイントは仕事を繰り返すことで獲得可能で、現在の主人公のランクに応じたスキルが取得できます。レンガ運びの仕事もスキル次第では少しだけ多く稼げるようになりますよ。また、仕事以外でお金を稼ぐためには「ゴミを拾ってスクラップ屋に売る」「ギャンブルやミニゲームで勝つ」など、いくつかの方法があります。ゴミ拾いは簡単に小銭が稼げるのですが、ものすごい勢いで「身なり」のステータスが下がっていくので気をつけましょう。「バイクからバッテリーを盗んで売る」という一攫千金の方法もあるのですが、当然この世界でも警察の目は常に光っているのでご注意を。なお、Cool低下や利息が払えないなどでゲームオーバーになった際には、その日の最初からリスタート可能。失敗した理由を考えながら、違う手段を選べるのは“ループもの”作品を思わせます。もっとも、追い込まれた状態で何度ループしても結末は変わらないのが「大多数」の存在なのですが……。ここまで紹介してきた『大多数(Nobody - The Turnaround)』。体験版とは思えないほど多彩な要素をプレイ可能で、本作のつらすぎる世界観をたっぷりと体験できます。ゲームとしてはとても自由度が高く、ミニゲームやイベントも豊富で飽きさせません。底辺すぎる生活ながらも色々とあがき、少しずつ生活の質を上げていく楽しみは本作ならではの魅力です。いつかは高賃金の仕事を受けられる立場になって、自分のアパートを借りて生活したいものです。製品版では3つのシナリオのほか、無制限のフリーモードで自由に遊ぶことも可能になるとのこと。また、NPCと交流することで恋人を作ることもできるようです。ああ、体験版では最初の受付のお姉さんに連絡先を聞いてあっさり断られた主人公にもいつかそんな幸せが来るんだなあ。『大多数(Nobody - The Turnaround)』は、Steam向けに2022年発売予定。体験版は3月1日までプレイ可能です。それにしても、体験版の最後に選ぶことになるとある3つの道が辛すぎる……。

Game*Spark Mr.Katoh

最終更新:Game Spark