スマートスピーカーを冗長化してみた

スマートスピーカーを冗長化してみた

 昨年末に起きたGoogleの大規模障害は記憶に新しいところだろう。

 筆者もメールを送ろうとしたところ一向に送れず、ブラウザでGmailをリロードしたらエラー画面になり、TwitterなどSNSをチェックすると同様の事象に悩まされている人が書き込みをしていたため、何か起きているのだろうとメールを送ることを諦めた。

 その後、Googleアカウントのログインが必要なサービスがすべて使えないことに気づき、Googleドライブにアップしてあった書きかけの原稿が開けないため「もう、今日の作業は終わり」と匙を投げたのだが、SNSでは「スマートスピーカーも使えず、暖房がオンにできない」といったかなり悲観的な障害の影響も見かけた。

 幸いにも筆者宅は巣ごもり需要の中、スマートホーム環境を見直しメインの音声アシスタントをAmazon Alexaに取り替えていたので影響はなかったのだが、こちらもある日突然障害が起きないとは限らない。

 例年ならば年末年始はイベントに参加するなど自宅を空けていることも多いのだが、コロナ禍ではそうしたイベントもなく、自宅で時間を持て余していたのでスマートホームの冗長化を行うこととした。

 上にも書いたように、筆者宅ではスマートホーム環境を見直し、現在はAmazon Alexaが利用できるEchoシリーズをメインのスマートスピーカーとして利用している。

 見直す以前はGoogleアシスタントが利用できるスマートスピーカーをメインに利用しており、使わなくなったそれらのスピーカーは売っても大した金額にもならないため、クローゼットにしまい込んでいるのでそれを引っ張り出してきた。

スマートスピーカーを冗長化してみた

 今回設定したのは「スマートマルチリモコン」と「照明」の2つ。

 筆者宅のテレビやエアコンは+Stlyeのスマートマルチリモコンを利用しており、Amazon AlexaだけでなくGoogleアシスタントにも対応している。

 照明もフィリップスのHueを使っていて、こちらは更にApple HomeKitにも対応している。

 多くのスマートホーム家電はメジャーな音声アシスタントに対応しているため、複数の音声アシスタントから設定し、それぞれから操作することが可能だ。

 最近はディスプレイ付のスマートスピーカーが人気で、シンプルなスピーカータイプは使わなくなったという人も多いだろう。

 また、ディスプレイ付のモデルを購入した際に、違う音声アシスタントのものを選び再設定したという話も多く聞く。

 流石に音声アシスタントまで利用できないほどの障害は年がら年中起きるわけではないが、一度設定してしまえば後はネットにさえ繋がっていれば家電のコントロールは行えるため、2つめの音声アシスタントに最低限、電源のオン・オフくらいの設定が行えるようにしておくと、スマートホーム環境の「もしも」への備えとしては安心できるだろう。

 なお、一通り設定した後にスマートマルチリモコンも照明も、スマートフォンのアプリから操作できるため、音声アシスタントが利用できない状況でもオン・オフ操作ができることに気付いた。

 が、とりあえず「安心」のために労力を払ったのだから良しとしたい。