USBメモリでも、HDDでもない“ポータブルSSD”でノートパソコンの使い⽅が⼀変! ⼤容量+⾼速+安全が決め⼿

USBメモリでも、HDDでもない“ポータブルSSD”でノートパソコンの使い⽅が⼀変! ⼤容量+⾼速+安全が決め⼿

内蔵ストレージと比較しても遜色のないスピード

 それでは実際に、WD My Passport SSD(2020年版)の1TBモデル、HDDタイプのWD My Passport(2TBモデル)、USB 3.1 Gen1接続のUSBメモリ(256GB)をノートパソコンに接続し、CrystalDiskMarkで転送速度を比較したのが下のグラフだ。最新型のWD My Passport SSDはさすがの性能で、ベンチマークテストの実測値でも1GB/sに届こうかというシーケンシャル読み込み性能を叩き出している。

CrystalDiskMarkの計測結果

USBメモリでも、HDDでもない“ポータブルSSD”でノートパソコンの使い⽅が⼀変! ⼤容量+⾼速+安全が決め⼿

 また5GBのファイルをそれぞれのデバイスに対して読み書きしたときの速度も計測してみた(ノートパソコンの内蔵SSDから各ストレージにコピー、および各ストレージからノートパソコンの内蔵SSDにコピー、3回試行した平均)。読み出し速度は、HDDやUSBメモリと比べるとじつに7倍、書き込み速度もHDDとの比較では4倍近い速度で行なえるという結果になった。

ファイルコピーの計測結果。USBメモリからの読み出し(USBメモリから内蔵SSDへのコピー)が極端に遅くなったのはキャッシュ切れの影響が大きく出たものと思われる

 こうしたすばやい読み書き性能は、実際のアプリでも体感できる。たとえばPCゲームのインストールファイルを置いてゲームを起動したり、場面の移動をしたりする場面でも、内蔵ストレージに保存しているときと変わらないレベルだ。

 そこで、スクウェア・エニクスの「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマーク」の起動時間を計測してみた。パソコンは読み込み/書き込み性能のテストでも使用したノートパソコンで、グラフィックス設定プリセットは[最高品質]、ディスプレイのスクリーン設定は[フルスクリーン]を選択した状態だ。

 テストではWD My Passport SSDとポータブルHDDに実行ファイルを保存し、そこからの起動速度を計測した。結果としては、PCI Express接続の内蔵SSDとWD My Passport SSDでは18秒であるのに対し、HDDタイプのWD My Passportでは27秒かかった。これだけ違えば、はっきりと体感できる。

ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマークの起動時間の計測結果

 また大容量の素材ファイルをWD My Passport SSD上に置き、動画ファイルの編集などを行なってみたところ、素材ファイルの読み出しやアプリ上の操作、編集時の応答性などの感覚は、やはり内蔵ストレージに素材を置いているときとほとんど差を感じられないレベルだった。USB 3.2 Gen2とNVMe SSDによるレスポンスのよさの賜物と言えるだろう。この点は、HDDタイプやUSBメモリには実現しえない使い勝手だ。