13.4型のゲーミングPCに外付けGPUユニットを用意! ASUSの「ROG FLOW X13」を試す:単体でも強い! 合体でさらにパワーアップ!(1/5 ページ)

13.4型のゲーミングPCに外付けGPUユニットを用意! ASUSの「ROG FLOW X13」を試す:単体でも強い! 合体でさらにパワーアップ!(1/5 ページ)

 ASUS JAPANから登場した「ROG FLOW X13」 (GV301QH)は、8コア16スレッドCPU「Ryzen 9 5900HS」と、外部GPU「GeForce GTX 1650」を搭載した13.4型のゲーミング2in1モバイルPCだ。単体でもかなり強力な2in1 PCだが、GeForce RTX 3080(またはRTX 3070)を外付けで接続できるeGPUユニット「ROG XG Mobile GC31」が用意されており、組み合わせて使うことでさらに強力なセパレートスタイルのゲーミングPCとなる。

 今回は国内展開される3モデルのうち、最上位のROG Flow 13(GV301QH-R9G1650S32G)の評価機を入手したので、性能を中心に検証していこう。

ROG FLOW X13は、13.4型液晶ディスプレイを搭載したゲーミングモバイルPCだ。2in1タイプなのでタブレットスタイルとしても活用できるのに加え、GeForce RTX 3080を内蔵したeGPUユニットを接続することで、より快適なゲーミング体験を得られるのが見どころとなる

A4ファイルサイズのコンパクトなボディー

 ROG Flow 13のボディーサイズは、ほぼA4ファイルサイズとなる約299(幅)×222(奥行き)×15.8(厚さ)mmで、重量は公称値で約1.35kgだ。バッテリー駆動時間も約9.1時間(JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.2.0による公称値)と実用十分な駆動時間を確保している。

13.4型のゲーミングPCに外付けGPUユニットを用意! ASUSの「ROG FLOW X13」を試す:単体でも強い! 合体でさらにパワーアップ!(1/5 ページ)

ブラックで統一したシンプルでスリムなボディーが印象的だ液晶ディスプレイ天板には、同社が「グラビティーウェーブ」と命名する深めのストライプが斜めに入っている底面もストライプが斜めに入っている。ステレオスピーカー(1W×2)が手前側に、吸気口が背面側にあるパームレストは浅く細かいストライプ柄だ。ROGのシンボルもさりげなく表現している本製品のボディーサイズは、公称で約299(幅)×222(奥行き)×15.8(厚さ、突起部のぞく)mm、重量は実測で1349gと公称値(約1.35kg)通りだった最大出力100Wに対応したUSB Power Delivery(PD)対応のACアダプターが付属している。サイズは約75(幅)×75(奥行き)×30(厚さ)mmと、モバイルPC向けとしては少し大きめで、3ピンの電源ケーブル込みの重量も約400gある。公称のバッテリー駆動時間は約9.1時間だ

ノートPCにタブレット! マルチに使えるボディー

 本製品は360度回転するヒンジを備えており、マルチなスタイルで活用できる。折りたたんだタブレットモードの他に、テントモードやスタンドモードなど、ノートPCとタブレットの中間のスタイルでも利用可能だ。

360度回転ヒンジを備えており、タブレットとしても扱えるノートPCとタブレットの中間となるスタンドモード。安定感があり、リラックスした姿勢で動画などを楽しむのに最適だこちらはテントモード。ノートPCモードからすぐに移行できるので、作業した後に他人に画面を見せる時などに便利だ。奥行きがあまりない場所でも使える

最新CPUのRyzen 9 5900HSを中心とした強力なスペックを装備

 冒頭で触れた通り、本製品のスペックは強力だ。

 CPUには8コア16スレッドのRyzen 9 5900HSを採用し、外部GPUとしてNVIDIA GeForce GTX 1650(グラフィックスメモリは4GB)を内蔵する。メモリは32GB(LPDDR4X-4266)、ストレージは1TBのPCI Express SSDという内容だ。約1.35kgのボディーにこれだけの強力なスペックを詰め込んでいることに驚く。

 ROG独自の冷却機構があってこそ可能になったスペックといえるが、中でも液体金属グリスの貢献が大きく、最大10度の温度低下を実現しているという。液体金属は極めて熱伝導効率が高い一方で非常に取り扱いが難しく、1つ間違えば即事故につながる。同社では、試行錯誤の後に安全に量産できる製造技術を開発することに成功したという。

熱伝導効率に優れた液体金属を採用することで、スリムなボディーに高性能なCPUの搭載を実現したCPUのRyzen 9 5900HSは、Zen 3アーキテクチャを採用した最新モデルのトップに位置するモデルだ。8コア16スレッドで、動作周波数は3GHz〜4.6GHz、TDPは35WとなっているRyzen 9 5900HSにGPUを内蔵しているが、それとは別に外部GPUとしてNVIDIA GeForce GTX 1650を搭載する。グラフィックス専用メモリを4GBだ1TBのPCI Express(NVMe)SSDを搭載する。オフィシャルのスペック表ではPCI Express 3.0 x2接続となっているが、評価機ではWestern DigitalのPC SN530がPCI Express 3.0 x4で接続されていたCrystalDiskMark 8.0.1(ひよひよ氏)のスコア。実用十分な速度を確保している

 次に、こだわりの液晶ディスプレイやキーボード回りを見ていこう。

アスペクト比16:10の高精細な液晶ディスプレイを採用

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