ペルチェ+水冷の威力はいかほどに?「MasterLiquid ML360 SUB-ZERO」を試す

ペルチェ+水冷の威力はいかほどに?「MasterLiquid ML360 SUB-ZERO」を試す

3つの動作モードが用意されたIntel Cryo Cooling Technology

 MasterLiquid ML360 SUB-ZEROが搭載するペルチェ素子は、Intel Cryo Cooling Technologyによる制御で動作する仕様となっており、その冷却性能を発揮するにはMasterLiquid ML360 SUB-ZEROをマザーボードとUSB接続した上で、Intel Cryo Cooling Technologyのユーティリティを利用する必要がある。逆に言えば、これらが揃わなければペルチェ素子は有効に機能しない。

ウォーターブロックに搭載されたMicro USB端子と、マザーボード上のUSB 2.0ヘッダーを付属ケーブルで接続する必要があるIntel Cryo Cooling Technologyのユーティリティをインストールする必要がある。対応OSはWindows 10 64bit版のみ

ペルチェ+水冷の威力はいかほどに?「MasterLiquid ML360 SUB-ZERO」を試す

 セットアップが完了すると、Intel Cryo Cooling Technologyのユーティリティはタスクトレイに常駐し、ユーザーが選択した動作モードに基づいてペルチェ素子の制御が行われる。

 用意されているモードは、ペルチェ素子をオフにする「Standby」、負荷に応じてペルチェ素子を制御して結露の発生を回避する「Cryo」、ペルチェ素子を最大限活用する「Unregulated」の3つ。通常の使用で推奨されるモードはCryoで、Unregulatedは結露のリスクを負うことになる。また、ペルチェ素子を使用しないStandbyでも、定格動作のCPUを動作させるのに十分な冷却性能は得られるとしている。

 実際に各動作モードを試してみたところ、Unregulatedではペルチェ素子のパワーが150~166W程度で動作する一方、Cryoでは温度に応じてパワーは0~166Wの範囲で変化していた。これにより、Unregulatedではクーラー温度が氷点下まで下がるのに対し、Cryoは露点温度(Dew Point)を下回らないようにコントロールされていた。なお、Standbyは温度に関係なく、ペルチェ素子のパワーは常に0Wのままだった。

Unregulatedモードで動作中。露点温度を下回ってもペルチェ素子は152Wで動作しており、クーラー温度は-8.7℃まで低下しているStandbyモードで動作中。温度に関係なく、常にペルチェ素子の電源はオフ(=0W)になっている▼Cryoモードでの動作中露点温度18.5℃に対し、クーラー温度が30.8℃という条件では、ペルチェ素子を最大限(166W)に動作させているクーラー温度が20.3℃になると、ペルチェ素子のパワーは25Wになっており、露点温度を下回らないよう出力を調整していることがわかる推奨モードであるCryoには「Remember Cryo Mode」が用意されており、チェックを入れてからCryoモードを選択すれば、次回の起動時から自動でCryoモードが適用されるRemember Cryo Modeを用いない場合、Windows起動時にStandbyモードが自動選択される